ryu's blog

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論文を書くときはTexを使おう

この記事は信州大学工学部 W1棟6F Advent Calendar 2018 - Adventarの3日目の記事として投稿します。

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まえがき

 皆さんは論文を書く時Texを使って書いていますか? 自分の周りではあまりTexを使って論文を書く人があまりおらず、WordやGoogleDocを使って論文を書く人が多いです。 特に、自分の所属している大学では論文のフォーマットなどが決まっておらず、形式は自由で書いて良いと言われているのでその影響もあるかもしれません。

 しかし、論文のフォーマットが決まっていなくとも論文を書くときには表題、目次、セクションやサブセクション、参考文献などの論文構成を書きフォントやスタイル、文字の大きさなどを全体で統一する必要があります。その設定などを自動でよしなにしてくれるのがTexです。自分も初めて論文書く時にWordを使用して書きましたが、毎回文字の大きさやスタイル、図に関する参照番号をリンクさせたり、etc… 論文を書く以外の設定に手間がかかってしまい、論文を書きたいのになかなか書くことができないといった状況でした。 そこで、一度Texを導入して論文を書いてみたところ、論文のフォーマットをTexが全て自動で行ってくれるため論文の執筆にのみ集中することができ、快適に論文の執筆を行う事ができました。また、どこかの学会に論文を出すときにもTexの環境があればすぐにその学会の指定するフォーマットで論文を執筆できるということもあります。

 今回はTexを使って論文を書いたほうが楽だし快適だよ!という話をしていきたいと思います。

Texとは?

 簡単にいうと、文書整形システムです。文書を書くのに文字の大きさやスタイル、段落やタイトル、数式など多くの事柄を綺麗に整えてくれるものです。 マークアップ言語と同じようなスタイルでtexという拡張子のファイルを作成し、そのファイルをコンパイルすることで綺麗に整形された文書のPDFファイルなどを作成します。

 下の画像の左半分はtexファイルで画像の右半分はtexファイルから作成されたPDFファイルです。

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Texの例
 Texは、HTMLと同じようにタグで挟さむことでこのような綺麗な文書の作成が可能になります。

Texのメリット・デメリット

 Texに関してメリットとデメリットを簡単ですが紹介したいと思います。

メリット

  • 論文のフォーマット(文字の大きさや文字スタイル、目次作成やセクションの切り替えなど)全て自動で行ってくれる
  • 論文のフォーマットをテンプレートとして利用する事ができる(学会などの指定フォーマットを使用可能)
  • 参考文献や図の参照番号の順番を自動で揃えてくれる

デメリット

  • 最初の環境構築に手間がかかる
  • 作成したtex拡張子ファイルをコンパイルする必要がある
  • フォーマットがない場合自分で作成しなければならない(そこまで難しくはない)

他にもありますが、以上が自分の思う大きなメリット・デメリットです。

実際にTexを使ってみよう!

 Texについて簡単に紹介させてもらったので、早速Texを使って論文を書き始めようかと思います!

 Texを書くにはTex環境をPC上に構築しなければいけないのですが、システムのサイズが大きかったりインストールは手間がかかります。 そこでWeb上でTexを使い文書を作成することができるサービスがありますので、そちらを使います!Web上でTexが使えればインターネット環境があればどのPCでも執筆作業ができ便利です!いくつかサービスがあるのですが、自分はOverLeafというサービスを使用しています。

www.overleaf.com

OverLeafには多くの機能も備えています。例えば以下のような機能を持ち合わせています。

  • 複数人による共同編集機能
  • Gitと同様な編集履歴保存機能
  • リアルタイムによるコンパイル&プレビュー機能
  • FindPosition機能(ソースコードとプレビューにおける位置を指定すると、その指定場所に移動してくれる)etc.

 しかし、OverLeafは日本語に対応していないので、自分自身で日本語設定を行う必要があります。 このOverleafの日本語設定などに関して書かれている記事が下にリンクを貼って共有します。 手順2:latexmkrc を作成する に関して、僕は pLaTeX + dvipdfmx を使用しています。

doratex.hatenablog.jp

上記のリンクより日本語設定を行うと日本語で論文が書ける環境を構築が可能です。 まずは日本語設定を行い、論文を書いてみましょう!

Texのパッケージ機能

 Texには機能を追加したり拡張できるパッケージ機能があります。この機能により、Texで色んな機能を使用できます。 パッケージの追加も簡単で以下のようにTexファイルに記述するだけで機能を拡張できます。(「hoge」というパッケージを追加する場合)

\usepackage{hoge}

とても簡単ですね!

 例えば、ソースコードをTexに綺麗に添付したいという時には、「listings」というパッケージを利用することでソースコードを綺麗に文書に貼り付けることが出来ます。 色んなパッケージがあるのでTexでこんな事できないかな?と思ったらパッケージなどを探してみてください。

まとめ

 Texに関して簡単ですが紹介をさせていただきました。Texを使用して論文を書き始めたら、Wordなどで論文を書くのが億劫になるほど快適な執筆環境になると思います。この記事を呼んでTex試してみようかな?と思っていただければ幸いです。 少しでも疑問があれば自分に聞いていただければ回答しますのでいつでも連絡してください!